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手ブロ企画用ブログです。 小話をのろのろと書いてます。裏話やIF話も含みます。
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どうしようもなく朴念仁の文斗のしょうもないお話。
漫画が描けないからと言って小説で挑戦したら こっぱずかしかったです。

闇月空さん宅 雷月歩さんお借りしました!

続きをどうぞ~。






――あの時、泣かれた理由が未だにわからない。

書棚へと商品である本を整然と見栄えよく並べながら、思考の海へと文斗は浸っていた。
天にいるころより友人である歩とこの間何故だか喧嘩をし――文斗としてはちょっとした口論でしかないが――それ以来一度も顔を合わせていない。
街にでればなにくれと出会うことが多かったというのに、一度も会えずじまいだというのは多分どころか絶対に歩に避けられている、ということなのだろう。

(…しかも、なぜか泣かれたし、な)

もとより挙動不審であることはたまにあったが、さすがにいきなり泣かれたとなると不思議に思う。
何故、あんな態度をとるのか。
人の感情の機微に疎いことは、自分でも痛いほど理解しているがゆえに、でない結論に苛立つことこそないが、理由がわからぬままではまた歩は怒るのだろうな、と思うとそれは些か面倒だ。
故にわからぬなりにも考えてみてはいるが、到底答えは出そうになかった。

「…あの、」
「?」

唐突にかけられた声に、思考を表へと引き戻す。
声のしたほうへと目を向けると、夜が困ったように笑いながらたっていた。

「月野か」
「すみません、考え事をなさっていたところを……」
「構わん。……受け取りにきたのだろう?少し待っていろ」
「はい、ありがとうございます」

月野がうなずくのを確認してから、文斗は一度店の奥へと引っ込み、それから何やら大きめのダンボールを抱えて戻ってきた。
その中身はぎっちりと詰まった本と紙束。
夜が以前から文斗に頼んでいた『仕事』に関する資料だ。
それら一つ一つに軽く目を通して、夜は満足げにうなずいた。

「ありがとうございます。頼んでからあまりたっていないのに、ここまで資料を集めてくださって」
「暇だからな。片手間の仕事だ。関連のあるものを集めただけで選別はしていないからな」
「それでもです。ありがとうございます」

本を段ボールの中へと戻すと、そういえば、と夜は首をかしげた。

「先ほど、何か考え事なさっていましたけど…なにかありましたか?」
「なにか、というほどでもないが。……ただ、よくわからんというのが正直なところだな」
「?」

的を得ない文斗の答えに夜は首をかしげた。
そんな夜の様子に気づいたのか、文斗はわずかに苦笑するような表情を浮かべた。

「すまん。俺にもよくわかってないから、説明しづらい。……ただ、どうやら俺が悪いらしい、というのだけはかろうじて理解してはいるんだが」
「そうなのですか?誰かと喧嘩でもなさりました?」
「歩とな。泣かれた」
「……はい?」

文斗の言葉に夜は目を丸くして絶句した。

「………泣かれた、って、そんな軽く言うことですか」
「そうはいってもな。理由がわからんものは、理解ができない」
「何を言ったんですか、歩さんに」
「別に。自分のことどう思ってる、と聞かれたから友だ、と答えただけだが?」

そうしたら眦吊り上げて激怒された。
どことなく憮然とした表情でそう言った文斗に、夜は呆れたような溜息をついた。

「…歩さんに同情せざるを得ません。私もその手のことには疎いですが……そこまでされたら普通は気づくものですよ?」
「? あいつが怒った理由がわかるのか」
「えぇ、まぁ。至極簡単なことなんですが。それって、たぶん――――――………」






















「っ離せ、文斗!!ふざけんないま仕事中……っ!!」
「うるさい、少し黙っていろ」

ぎゃあぎゃあと騒いで抵抗する歩の腕をしっかりとつかんで、人目につかないところまで移動する。
そこまできてようやっと掴んでいた腕を離す。
離した瞬間に全力で抵抗していた歩はわずかにバランスを崩してこけそうになったが、すぐに体勢を立て直して文斗を思い切り睨みつけた。

「文斗、てめぇな……!いきなりなにしやがる!」
「お前が逃げるのが悪い。ああもあからさまに避けられるのは、さすがの俺だとて腹に据えかねる」
「っ、それは……」

ぐっ、と言葉に詰まった歩を、文斗は涼しい顔のままさりげない動きで壁に押し付けた。
驚いて抵抗しようとした歩の動きを封じて、ついでに、と言わんばかりの軽いしぐさで――なんとも言い難いがとてつもなくさりげなく――口をふさいだ。
――――要するにキスをしたのだ。

「……とりあえずの返答、ということで受け取っておけ。ついでに言えば、お前の告白はわかりにくい。」

歩の抵抗がなくなったのを見て取り、あっさりと体を離して文斗は、硬直したままの歩をみて微かに笑い声をたてた。

「――泣かれるのは、困る。だから、泣くなよ、歩」
「っ、な、誰が泣くかっ・・・・・・!!」
「ならいいが。あぁそうだ仕事が途中だとか言ってたな。ほら、帰るぞ」

くるり、と向きを変えてすたすたと歩きだした文斗に、我に返った歩は慌ててその背をおいかけた。

「ちょっと待て、文斗!!おま、意味わからないぞ!?」
「わかれ。というか、あれでわからないと言ったらおかしいとは思うがな」

わめきたてる歩がうるさくなったのか、文斗はため息をついてその手を伸ばし歩を引き寄せ、耳元へ口を寄せた。

「好きだ、歩。たぶん、お前のそれと同じ意味でな」
「っ!!」
「わかったら大人しくしろ。あまりうるさいとまた口をふさぐぞ」

そういうと文斗は手を離し、また歩き出した。
おそらく、歩の顔は真っ赤にでもなっているのだろうな、とわずかに笑いをこぼして。



















アトガキ(的な何か)
ええとはいすみませんでしたこれ以上は私の腹筋と胃が大変なことになりかけたので・・・・・・・・・。
こ、これで返答になってますよね!
エチャネタですはい。でも大分お話変えてしまった・・・・・本当は歩さんに泣いてもらう予定←でしたがそれだとなんかこう、文斗が腹立たしいことにしかならなかったので・・・・。
お粗末様でした!!






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